慈雲寺は妙謙大和尚により応安元(1368)年開山された。本尊は「薬師如来」。この慈雲寺から1㎞ほど離れた、海に臨んだ中腹の森に「毘沙門堂」がある。「毘沙門天」は奈良時代「行基菩薩」の作と伝えられているが、現在のものは江戸時代の作で、高さ1.1m、一木造りの立像である。中国風の甲冑をつけ、左手には宝塔、右手に宝棒を持っている。静寂な境内には、石燈篭や大願成就の碑が建立されている。

古来の尊像は近隣の白浜海岸の海中より出現したという。かつて、正月三日の酉の刻(18時)には、有り難い神示があると伝えられ、近郷近在から多数の善男善女が参詣・参籠につめかけていた。「毘沙門天」は仏法の守護神として「智慧」と「武勇」をそなえ、「厄除け」の神とされる。また、干支に基づいて良いとされる吉祥の方向 ─恵方─の神とされている。上杉謙信の軍旗「毘」の文字もこれに由来する。

基本情報

名称
慈雲寺
住所
三浦市南下浦町毘沙門669
電話番号
046-881-7573
アクセス
京急バス「毘沙門天入口」バス停より徒歩5分
WEBサイト
http://www.miura7.com/2jiunji.htm

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三浦市南下浦町毘沙門669